アンガーマネジメントを勉強しています。
アンガーマネジメントは、「怒りの感情をコントロールする技術」のことです。
実はここ数年、「自分、怒りっぽくなったなあ」と感じることが多くなっています。
そして、「自分でも気づかぬうちに周囲の人に迷惑をかけているんじゃないか」と思うようになっていました。
前からアンガーマネジメントの概要くらいは知っていたのですが、一念発起して体系的に勉強してみよう思い立ちました。
ライトな内容の、ユーキャンの通信講座をやり始めているところです。
テキストは2冊程度で、分量としては大したことないのですが、書いてあることはとても勉強になります。
一番私にとってしっくりきたのは、
自分がいかに「べき」に支配されているか
ということです。
「自分はこんなにやっているんだから、周りもやるべき」
「危ないから駆け込み乗車はやめるべき」
「電車が遅延しても遅刻しないように自己管理すべき」
社会人が長くなると、この「べき」がすごく多くなりますね。
上述した例は「そりゃあそうだろう」と思う人もいるかもしれませんが、自分の影響の範囲を広げるかどうか(=自分の怒りの対象にすべきかどうか)ということについては、一呼吸おく必要があります。
たとえば、駆け込み乗車は良いことではありませんが、だからといって関心の範囲を広げすぎて自分の感情に影響を与えるようにしてしまうのは、損だということです。
ここ数年、怒りっぽくなったと感じるのは、自分の中にある「べき」が増えすぎてしまっていることが原因だと、自分なりに理解しました。
アンガーマネジメントでは、この「べき」を解消する手段として「少しずつでも良いから毎日違うことをしてみる」ということを提案しています。
たとえば
- 毎日のコーヒーがブラックならば、カフェラテにしてみる
- 違う駅で降りて会社に行ってみる
- ランチに行く店を変えてみる
などです。
簡単だけど、後述することを腹落ちしたうえで意識しないとできないことです。
社会人のウィークデーはほとんどがルーチンワークです。仕事の効率化でルーチンに収束していくのは合理的ですが、自らもそれに合わせていないか?ということです。
たしかに振り返ると、今までの私は「選ぶ時間」「考える時間」を極力節約するために自分の行動までルーチン化していましたね。朝食を最適化してみたり、昼食もオフィスから一番近いカフェで同じようなメニューを頼んでいました。
いつしかこのルーチンが、「朝食はコスパ、時間を考えてこうあるべき」といったように、いつしか固執していたかもしれません。
この「固執のクセ」が原因で、少しでもルーチンを外れるとストレスになり、怒りのトリガーになっていたかも、ということです。恐ろしいですね。
言われてみると「なるほどね」といった内容ですが、食事の習慣、通勤の習慣は無意識でやっていることが多いので、気づきが多かったです。
こうして考えると、案外、対人関係などの「ありがちな怒りのトリガー」だけではなく、ルーチンから生ずる怒りのトリガーに、私は陥っていたのかもしれません。
もう少しおおらかな気持ちで生きていこうと思いました。
本当に勉強になっています。
以上参考になれば幸いです。