銀行員は公務員に転職する人が多いと聞いたことがあるけど、どうなの?
銀行員の公務員志望はとても多いです!ただし、実際に転職したのはよいものの、うまくいっている人といっていない人との差が大きいように思います。
銀行員が転職を考えるとき、最初に思い浮かぶのが
「公務員」
という人もいるのではないでしょうか。
今回は、実際に地方公務員に転職した体験談と、
私自身が公務員試験に挑戦した体験談をもとに、
銀行員が公務員に転職して満足できるか
という疑問に答えていきたいと思います。
銀行員を辞めて公務員に転職すると満足できるのか
結論としては銀行員から公務員に転職しても満足度は低いです
「9時5時で帰れる」「プライベート充実」
のポジティブなイメージが強い公務員という職業ですが、
公務員に転職した同期や先輩後輩を追跡調査すると、
意外にも満足度が低い傾向がみられました。
その理由を追ってみると、そこには銀行と変わらないかも?
と思えるような姿がありました。
理由①:封建的な組織体系が変わらないから
銀行員に就職しようと思ったとき
「銀行は9時から3時までだから楽」
とか思って
入行しませんでしたか?
そこまでとは言わずとも「楽な事務員」という
イメージはあったのではないでしょうか。
もうおわかりと思いますが、
公務員は楽な事務員ではありません。
また組織も銀行同様に封建的です。
転職した人が言うには
「職場は数字の詰めのない銀行とあまり変わらない」
とのことです。
せっかく銀行から転職したのに、
そこには銀行と変わらない姿が広がっていたとしたら、
これほど残念なことはありませんね、、、
また、部署により繁忙の程度や業務の難易度が
大きく異なるということも特徴です。
この「部署ガチャ」ともいうべき最初の配属は、
転職組でも未経験の部署になることが多く、辛い、とも聞いています。
理由②:残業が結構多い割に残業代がつかない
公務員は9時5時で帰れる、はウソです。
まあ、でもそんな気はするよね
なんとなく残業があることは知っていても、
じゃあ実際にどの程度の時間残業するのか気になるところですが
「およそ銀行と変わらない」という回答が多いです。
公務員は部署にもよりますが、
残業しても残業代は基本的には出ません。
正確には残業時間の上限が部署ごとに定められており、
それ以上は残業代が出ないとのことです。
これは辛いですよね。
部局によっては
「今月はA君に残業代つけたから、来月はBさん・・・」
といったやりとりまであるとか。
残業代の予算は「人」にではなく「部局」につくようなところだと、こういった悲劇が起きます。
民間だとコンプラ的にアウト!ですね。
理由③:その結果給与が低いから
銀行員は昔ほどではないとはいえ高給取りです。
残業が抑制されているとはいえつけた残業代は基本的に支給されていたはずです。
残業代が出なかった結果、初年度は
銀行員の年収の60%程度まで減少した人もざらです。
銀行を辞める以上、ある程度年収が低下することは
覚悟して辞めますが、公務員の場合はその落差&翌年度の住民税に
びっくりするそうです。
公務員になるためのプロセスがコスパ最悪
銀行を辞めて公務員に転職するには
- 新卒同様に公務員試験(筆記試験)を受ける
- 社会人採用で筆記試験なしで受験する
の2つの道があります。
このうち新卒と一緒に筆記試験を受けることはよほど学力に自信が無い限りおすすめしません。
私は銀行在職中に新卒同様の試験を受けたことがあります。それなりに勉強して臨みましたが、中規模の市役所でも筆記で不合格でした。
なぜなら圧倒的に勉強不足だったからです
(私のポテンシャル&就職氷河期だったこともありますが)。
日々の銀行業務と休日勤務の合間の勉強となりますので、
よほど努力をしないと大学生には勝てません。
イチからの勉強だったので公務員予備校にも入学しましたが、
ほとんど通えずじまい。貴重な時間とお金を浪費してしまいました。
それでも公務員になるなら、社会人採用一択
実は公務員になるには「社会人採用枠」が近道です。
募集人員が「若干名」とされていることが多く、
一見狭き門に見えますが、
募集している市町村単位は案外多くて、銀行員は有利に戦えます。
銀行員の仕事は公務員と親和性が高いです。地方銀行の場合は業種は違えど、地域発展のために貢献するというビジョンは変わりませんからね。
結構、面接試験でもなんとかなるようです。
満足な転職を得るために考えること
なぜ銀行員が公務員を目指すのかといえば、
ひとえに「安定」ということにつきるのではないでしょうか。
でも考えてみてください。銀行を目指した学生時代も、
その言葉に引っかかって銀行を目指したのではないですか。
満足な転職をするには、新卒の頃にもっていた就職に対する
自分軸を変える必要があります。
それは、公務員になりたいと思っているだけで、まだ行動できてない人にも見られるもので、やり方を変える必要があります。以下のエントリーもみてください。