今は別の仕事をしていますが、昔は銀行に勤めていました。
そこそこ長く勤めてから一身上の都合により辞めているのですが、辞めた理由の1つは「個別株をやりたかった」ことです。
たくさんある銀行を辞めた理由の1つではあります。
辞めてすぐに「やっと堂々と証券口座開いて株取引ができる!」という期待であふれていましたね。
基本的に銀行に勤務していると、個別株取引は制限されます。
そもそも証券外務員として登録されるとデリバティブはおろか、魅力的な金融取引の多くが禁止されます。
更に、多くの銀行が上場企業であるために、これも株取引の制限に引っかかります。
上場企業の役職員は特定の株を取引するときに、事前に担当部署から承認をもらわないといけません(無視している人多そうですが)。これがハードルとなって、相続で特定の株を持っている職員以外は、私の周りでは株取引をしている人はいませんでした。
更に、当時私が所属していた部署は日々上場企業のインサイダー情報がそこそこ飛び交っていました。下級職員ではありましたが、うかつに株取引をすると、あとで当局に目を付けられる懸念もありました。
学生時代には気づかなかった銀行員のデメリットですね。
銀行に勤めていると、多くのお金持ちの人や社長さんと出会います。
取引先との雑談で、よく「●●株で儲かった」という話を聞いていましたからね。彼らが株取引で成功しているのをみて、うらやましく思っていました。
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銀行を辞めたあとは、日本株を中心に色々株取引をしてみました。
米国株が特定口座に対応してからは、少し米国株をやったこともあります。
ですが、そもそも以前より先進国株を中心としたポートフォリオを投信中心に組んでいたこともあり、それで十分だなと思うようになりました。残念ながら私の実力ではインデックスを上回る運用は全くできませんでした。
今も数社の日本と海外の個別株をいくつか所有していますが、メインは相変わらず先進国株を中心としたインデックス運用です。
「結局個別株大してやってないじゃん」
という話なのですが、良いんです。
おかげで個別株取引の大変さや、自分のリスク許容度、それにインデックス運用の楽さが身をもって体験できましたからね。学びになりました。
それでも個人的に期待をしたい会社の株はいまだに持ち続けています。全く上がる気配はありませんけどね。
それでも詳しいIR出してくれているし、身銭を切らないと勉強し続けられない、というのもありますからね。こういう株の買い方もできているので、それはそれで良いことだと思っています。
今は投資信託でも十分な投資環境が整っているし、個別株取引が制限されること自体はそんなに気にしなくても良いとは思います。
以上何かの?参考になれば幸いです。