銀行に就職が決まって、これから証券外務員資格を取らないといけません。効率的な勉強方法を知りたいです。証券外務員に落ちた人の話も聞くのでこわいです。
銀行の先輩に、「証券外務員は一発で合格できないとヤバい」とプレッシャーをかけられています。絶対に合格したい。どれくらい学習時間が必要なのか、一夜漬けでも大丈夫なのかや、難易度はどれくらいなのかを知りたい
銀行に内定おめでとうございます。証券外務員試験は銀行員として一人前にやっていくための登竜門です。元銀行員の私が証券外務員資格をとった経験から、効率的な勉強方法についてアドバイスします。
ポイント:
- 証券外務員資格の難易度、学習時間は?
- 証券外務員の効率的な勉強方法の全て
- スキマ時間の上手な活用法
証券外務員資格の難易度、学習時間は?
1.難易度・合格率は?
証券外務員試験(一種・二種)は銀行員として生きていくのに必須資格となります。
証券外務員は新卒で入った銀行員の登竜門でしょう。私の経験からいって、一度落ちてしまうと2回目も不合格になる可能性を秘めた恐ろしい試験です。
まず、合格率を確認します。
証券外務員資格の合格率(2018年実績)
試験種類 一種 二種 受験者数 4,782名 3,870名 合格者数 3,160名 2,573名 合格率 66.1% 66.5% 出所:日本証券業協会
公式サイトで公表している合格率は6割程度です。
必須と言われている割に、結構合格率は低いですよね。
更に、見逃せない落とし穴があります。
この合格率とは「一般受験者」の合格率なんです。
つまり、金融機関での集団申込の数字は含まれていません。
一般受験者とは、本当に証券外務員資格を取得したくて受験する層であり受験意識は高いです。いっぽうで、金融機関での集団受験は意識の高い層から低い層まで様々です。
つまり、実際の合格率はもう少し低下すると推察されます。
冒頭で証券外務員資格試験は登竜門と述べました。
これから銀行員をやっていくにあたり、証券外務員資格に限らず、資格は大量に取らされることになります。
万が一ここで失敗してしまうと、「こいつはこれから銀行員としてやっていけないな」という烙印を押されかねません。
試験の内容・難易度としては、テキストを一冊3周回せば余裕で合格点は取れるものです。
しかし、ある程度テキストから文意を読み取って、暗記したことを正確にアウトプットできるスキルは、人それぞれまちまちで、意外と苦戦する人も多いんです。
楽勝と思って侮ってはいけません。一種試験で当行では合格率が50%台まで低下した年もあるそうですから、万全の体制で臨むべき試験です。
2.学習時間
おおよその学習時間は2ヶ月程度とされています。
たとえ初学者で、経済学部以外の専攻だったとしても、二ヶ月もあれば十分に合格できる水準に達するかと思います。
ただし、大学の試験でもギリギリに勉強してテストを迎えるタイプの人もいると思います。
私がそうでした。
「在学中に証券外務員の勉強をしろ」と言われている場合は、ちょうど卒論の時期や卒業旅行の時期とも重なります。どうしても勉強しづらい時期なんです。
私の場合は、2週間程度の勉強で取得しています。卒業単位がギリギリで、卒論が任意の学部だったにもかかわらず、卒論認定されないと卒業できないレベルまで追い込まれていた落第生だったからです。
ギリギリ卒論を提出して慌てて証券外務員の勉強を始めましたから、焦って勉強しないといけない人の気持ちはよーく分かります笑。一夜漬けで臨む!という猛者もいるかもしれません。
精神衛生上も良くないので、できればこうならないで欲しいですが、それでも時間のない人のために、最短で証券外務員試験に合格するために、勉強の優先順位を次にまとめています。
証券外務員の効率的な勉強方法の全て
ポイントは5つあります
1.とにかく過去問(演習問題)が全て
学習時間が2ヶ月もあればテキストを1から読めば良いかと思いますが、本当に時間がない場合は、市販のテキストの演習問題から取りかかってください。
とにかく今は、合格点の70点が取れればいいんです。そのためには、実際の問題に触れてみて、早く感覚を掴むことが何より大切です。
ですが、よほど金融に精通している場合を除いて、最初はちんぷんかんぷんかと思います。それでも、まずは問題を一通り読み流して、一周することを心掛けてください。
その上で、詳しい用語解説が欲しくなった場合にテキストに戻りましょう。で、過去問にその解説を走り書きでメモしてください。
最終的には、演習問題の書込みがベースになります。正直、70点取れれば良い試験なので、問題の深い分析は要りません。だから、細かいところを覚える必要がないので、○×(マルバツ)については別にノートを用意する必要も、私はないと思います。
2.計算問題は繰り返し解いてパターンを習得する
証券投資の問題(権利落ちとか)や債券の利回りの問題など、馴染みのない計算問題が出題されます。
ここから逃げてしまうと、まず合格できません。配点比率が高く、ミスると致命傷です。
演習問題を中心に「何度も」手を動かして問題を解いてください。同じ問題を3日に1度解くのも効果的です。
エビングハウスの忘却曲線という言葉を聞いたことはありますか?人間は覚えたことを1時間後には半分以上忘れてしまっている・・・というやつですが、この研究の意義は「復習の大切さ」にあります。
繰り返し学習することで記憶が定着していきます。2度復習すれば、1回目より倍くらい記憶できる時間が伸びる感覚です。
この計算問題についてはヤマを張る必要はありません。だって、確実に出るのですから。数字が苦手な人もいるかもしれませんが、結局は選択問題ですので、やり方を間違わなければなんとかなります。
馴染みの薄い「株式」「債券」の他に、税制も大切です。
所得税の種類を覚えるだけでもクラクラしますが、このあたりの知識は、入行後に受けなければならない銀行業務検定の税務や法務といった分野に絡んできます。しっかり学習しておいて損はありません。
利回りの話は、正直銀行業務ではあまり実用的ではないと思いますが、所得税については結構実務でも使います。個人の確定申告書も結構見ることになります。モチベーションを上げて頑張りましょう!
3.「債券業務」については落としてはいけない
とりわけ配点が高いのが債権業務の分野です。
300点満点のうち、40点(予想)の比率を占めています。なぜ配点割合が高いかというと、できる人とできない人の差がつきやすい科目だからです。
つまり、勉強すればするほど伸びる科目、と言い換えることもできます。
学生のうちから債券について勉強していた人は少数派でしょうから馴染みはないかもしれませんが。だけど、根気強く勉強をしていけば必ず結果はついてきますよ。
諦めずに取り組みましょう!
4.本番の試験時間は気にしない
試験時間は120分と長いです。早い人は60分で一通り問題は解き終わるかと思います。ですから、後で見直す時間はたっぷりあります。初見の選択問題で、分からなくて焦っても、飛ばして後回しにできるから大丈夫です。
競争させる試験ではなく、あくまで70点取れば全員合格だよ!という試験です。つまり、早く解く必要はないんです。その代わり、正確な知識をアウトプットすることが求められます。
勉強時間はあまりないかもしれませんが、効率的に、ミスのないような形で学習を進める必要があります。
5.CBT形式に慣れる!
試験自体は「全てパソコンを操作して」行います。
CBT(コンピュータ・ベースド・テスト)とよばれる方式で、紙やペンを使わずに試験を行います。一部の英語試験などはCBT形式が当たり前ですが、もしかしたら馴染みのない人がいるかもしれませんね。
結構特殊な形式なので、そういった環境面に不安が出てきます。
でも、パソコンやスマホある人なら、CBT形式のような試験形式を模して勉強する方法があります。オンスク を使って勉強する方法です。
学習動画&演習問題使い放題で勉強する
オンスク は証券外務員講座の動画が見放題のサービスです。
証券外務員の講座形式の動画だと50本あります。
1本あたりの動画の時間は10〜20分程度で、電車の移動時間に効率的に勉強できます。資格試験予備校のTACの講師が解説を行っていますので、動画のクオリティも高いですよ。
また、結構役に立ったのは、再生速度が細かく設定できることです。私の場合は1.6倍速で再生しながら視聴していました。
演習問題は724問も!あります。
・・・ここまでの問題数をこなす必要はないかと思いますが、苦手な科目だけ重点的に学習するには問題を選べたほうが有利です。難易度別にフィルターもかけられますので、自分の学習ペースにあわせて受講できますね。
オンスク の有利なポイントとして、ペースメーカー機能(学習プラン設定)があります。
「勉強開始日」「勉強終了日」「問題演習を何周するか」を設定すると、毎日こなすべきカリキュラムが自動表示される機能です。
独学で勉強を始めると、なかなか学習のペースが維持しづらいですが、学習プラン設定があるおかげで、試験日まで効率的に学習でき、不安になりづらい工夫がされています。
オンスク は月額980円で見放題のリーズナブルなサービスです。
証券外務員に確実に合格するためのポイントが揃っています。
ポイント:
- 資格試験予備校のTACの講師による分かりやすい解説
- 演習問題が充実!CBTを模して受検対策が可能
- 学習プラン設定により残された時間で効率的な勉強ができる
確実に合格したい人、
時間のない人、
何から勉強してよいか分からない人は
まずオンスクでの勉強をおすすめしますよ!
↓テキスト派の人は下記より。いきなり問題集を解き始めるのがおすすめ。