銀行へ就職を考えている就活生へ 内定後でも実践してほしいこと

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スマホが普及して便利になった分、就活中・内定中の大学生、大学院生は各種SNSなどのツールを通して、これから入社する「銀行」に対するネガティブな情報にも触れやすくなっています。

これから銀行に就職したいと思っている就活生にアドバイスしていきたいと思います。

「とりあえず出身校(いなければ出身校以外でも)OB訪問をしよう。実際に人に会ってみよう 」

色々考えましたが、これに尽きる気がします。

 

銀行ほど、就職前と就職後のイメージが異なる業界もないと思います。半沢直樹とか、花咲舞の小説やドラマおかげで、ある程度働く環境のイメージはでき始めましたが、まだまだ「やりたいことがわからないから、とりあえず銀行に入ろう」とか「なんとなくランキング上位だから」とか「安定してそう」だとかで志望する人が多い業界です。

 

さんざん語り尽くされていますが、「安定している」のは会社であり、従業員の雇用環境ではないんです。ネットに書かれる銀行の(主にネガティブな方の)イメージは誇張はされていますが、概ね真実です。

 

「自分の選択は正しかったのだろうか」

 今夏に第1希望の大手銀行の内定を得て、来春入社を控えた早稲田大の男子学生(22)は「もやもやした思い」を引きずっている。

 8月の大手銀行の選考をゴールと定め、7月までに大手メーカーなど3社の内定を得た。「大学受験と同じ。まず内定を目指し、安心したいという気持ちで突っ走った」。結果には満足しており、両親も「いい会社に入れた」と喜ぶ。

 だが、辞退したメーカーのほうが「ものづくりへの思いに共感できた」と感じている。内定者懇談会では、金融事業への夢を語る同期らと接し「先を越されている」という焦りと「自分は向いているのか」という疑問が交錯する。「入社すればそんなことを考える余裕もなくなるんでしょうけど」

(2015/11/23 毎日新聞朝刊記事より引用)

http://mainichi.jp/shimen/news/20151123ddm013100004000c.html

 

銀行のイメージって?

銀行は就職して間もなく、そしてその先もずっと何かしらの営業をしていくことになります。もくもくと机に向かう事務職といったイメージはほとんど無いと言って良いです。定期預金獲得だったり、貸出先のボリューム増強・新規先の発掘だったり、投資商品だったり、保険だったり、インターネットバンキングだったりと販売する商品は山ほどあります。

 

そのどれもがはっきり言って「競争力のない無個性の」商品です。

どの銀行で買っても大差のない商品を、お客様のために〜って言って売り歩きます。どこで買っても同じ商品をお客さんに売り込むのですから、結構大変です。

投信・保険だけでなく、融資商品であっても、この低金利でどの銀行も大差ない金利で融資提案をしますから大変だと思います。

 

銀行や保険会社、証券会社などの金融商品営業は「人間力が試される」といいます。目に見えないものを売るということはものすごく労力がいることです。

最初のうちは行内独特の人間関係に慣れていないこともあって、売れない理由を仕事で販売している商品性(どこで買っても一緒の商品)にしてしまい、「なにやってるんだろう・・・」とネガティブな方向になりがちですので、銀行に就職するならそこは覚悟する必要があります。

 

ただ、この裏返しで商品が販売できた(貸出の実行、預かり資産の成約など)ときは嬉しかったのも思い出です。商品が無個性だからこそ、自分の力で販売できたと実感できるんです。

 

実際に人に会う少しの勇気が大切です

就活中は内定をもらうためにどうしても視野が狭くなります。その結果、「良いイメージ」と「悪いイメージ」を「ネット上で自己完結させて」天秤にかけてしまいがちです。

そうすると、「銀行はつぶしが効くんじゃないか」「大変だとは思うけど成長できるんじゃないか」と自分の中の葛藤を都合良く解釈してしまい、結局安易に銀行への就職に走ってしまうんです。現にぼくがそうだったので。

 

それを回避するには実際に人に会って話を聞くのが一番です。これが頭では分かっていても実際に行動に移せない人が多いのです。その原因は、ネット上の情報で大体分かっている気になっているからですが、それは特別なことではなく、そういうもんなんだと思います。

 

当然ですが、リクルーターとよばれる会社側が差し出してきた若手行員以外と会わなければ意味が無いです。リクルーターは業務の一環で来てるので会社の不利になることは言いません。

 

実際に会ったら、「やりがいはあるか」とか「福利厚生は」とか一応社交辞令で聞いてみてもいいですが、「もう一度就活できるなら、銀行に就職するか」とか「銀行内での上意下達の独自の文化」とかについてしっかり聞いて欲しい。そして雰囲気を感じてほしい。

見るのと聞くのとでは、同じ内容でも印象が全然違いますので、学生という身分を大いに活用して聞いてみてください。

銀行での就業が誰にとっても大変というわけではないですが、とにかくミスマッチを減らすことが大切だと思います。

銀行への志望度が高い人でも「そんな質問したら人事セクションにネガティブ情報が伝わるのでは?」という心配は不要です。人事セクションはものすごくクローズドな世界なのでまず耳に入ることはありません。

これだけのことをこれまでネット上にもしばしば記して来ましたが、適性を勘違いして銀行を志望する人が多いので書きました。内定者は内定式が終わり一段落しているこの時期に書いてしまいましたが、せっかくブログを開設したので書いてみました。

 

金融機関の面接で「ストレス耐性はありますか」なんて聞かれますが、一定のストレス状態で、長期に渡って就業した経験が学生時代にないから分かるわけないです。

よく「人事担当の方の印象が良くて」という理由を作って入社を決める方がいますが、人事担当者だけではなく、まず現場で実際に働いている人に少し面倒でもアポイントを取って接触してみてくださいね。

 

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もし不安を感じているなら試してみるのも手です。

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