銀行から転職するために、ついに転職サイトに登録してみたんだけど、職務経歴書を書かなければならず困っている。正直、主体的にキャリアを積んできたわけじゃないし、自分の強みが何なのかもわからない。銀行員におすすめの職務経歴書の書き方ってあるんだろうか
銀行出身者の自己PRの書き方がわからない。テラー窓口中心の業務だったし、正直いって強みという強みがない。辞める決心はついたのだけど、ずっと窓口でリテール業務をやってるだけだったから、別の会社でどう生かせるのか不安
銀行経験だけだと、強みを自己PRしづらいし、職務経歴書もなかなか書けないですよね。元銀行員の私が、転職のプロであるエージェントに指導されたポイントをまとめました
この記事の目的:
- 銀行出身の強み、自己PRのポイントがわかる
- 銀行員の職務経歴書の書き方がわかる
銀行出身の強み、自己PRのポイントとは
銀行員が強みにできることは「数字が読めること」と「営業力」です。
この2つは、あなたからいちいち説明されなくても、
採用担当は銀行員というスペックから無条件で読み取ってくれますから、有利です。
テラー窓口中心で「数字」に自信が無い・・・という場合は、
例えばこのように考えてください。
- 通帳の読み取りから、資産運用のニーズを引き出したりした経験はないですか。
- 保険の営業でもニーズに合った提案ができたことはないですか。
- 学費の振り込みから教育ローンを推進したことはないですか。
- 公共料金の口座振替履歴を通帳から読み取って、クレジットカードだとポイントが貯まるから自社クレジットカード加入しませんかと話したことはありませんか。
あなたがこれまでノルマとしてこなしてきたことは、外部の人から見ると意外と新鮮です。
たとえ人から言われてやったことでも、自分なりに数字を獲得するために工夫があったはずです。
言われたとおりに、こなしていただけでもすごいことです。銀行のノルマをこなし続けるだけでも立派な能力です。こなし続けるために、工夫したこと、心掛けたことはなかったですか。それも自分の強みとしてアピールしていきましょう。
銀行員のアピールできる「数字」は幅広いので有利です。
なにせ、ありとあらゆることに数字目標がありましたよね?
他の業種では、ここまで数値が多岐に渡っていませんから、銀行員やっていたらどこかしら拾える余地があるんです。
また、時間外手当も削られていく中で、いかに効率的に営業ノルマを達成しつつ、定時に終わらせるか、そういった業務が求められていたはずです。そういったこともアピールポイントになり得ます。
ですから、強みがない、といってしまうのは勿体ないんです。身近な数字ネタを拾っていくだけでも自己PRに繋げることができます。
社会人として、数字ができて営業力があることは何よりも強みです。ぜひ自己PRで生かしたいところです。ウソはダメですがある程度盛るのはOKです。自己PRに積極的に活用しましょう。
一方、弱みについては、ある程度の具体を書きつつ、「そのために〜のように心掛けている、努力をしているところです」と結びましょう。
銀行員の職務経歴書の書き方
銀行員の強みやアピールポイントが理解できたら、職務経歴書もその流れで書けます。
基本的に時系列で、経験した業務を列挙していきますが、
ここでも、求められるのは「数字」です。
やはり数字ネタに困らない銀行員は強いですよ。
新入行員としての配属から今に至るまで、まずは経験業務を箇条書きにしてください。
そして、段落をつけて細かい具体的な業務を当て込んでいきましょう。
ここまで型を作って、業務での実績を具体的な数字で書き込んでいきます。
- 融資だったら実行金額ベースでも良いですし、融資した企業数でもいいですね。
- 窓口業務だったら応対した件数、保険の販売額、件数を書いていきましょう。
- 自らの取組でチーム目標を達成できたのなら、定時退行日○○日連続達成など、そういったことでも良いかもしれません。
職務経歴書は、面接での受け答えの際の「フック」になります。
ですから、基本的に数字を中心としたファクトベースの資料になります。数字だけでインパクトを残さないとという気になってしまいますが、あくまで会話の糸口としてまずは捉えましょう。
転職先が同業種でない限り、その目標の困難具合なんてどうせ分かりません。そこは口頭で補足説明する必要があります。むしろ、そちらの面接対策のほうがよほど重要です。
職務経歴書で大事なことがもう一つあります。
それは、
「在職中に少しずつ職務経歴書を書いておかないと、具体的な数字を忘れる」
ということです。
実際に書き始めると分かるのですが、いざ書いてみるとなると、半年以上前の数字目標や達成度合い・困難度合いなどは意外と覚えていないものです。
おすすめは、在職中から職務経歴書を書き始め、常にアップデートしていくことです。
こうしておけば、いざ転職する際にも職務経歴書で悩む必要がなくなりますし、自らのキャリアの振り返りにもなります。
職務経歴書はある意味、御守りのようなものです。
苦労しながらも数字と向き合ってきた経験があるからこそ、熱のこもった書類になります。
例えば10月と4月は期末を振り返って職務経歴書をアップデートする、そういった習慣をつけておけば、心のよりどころにもなっておすすめです。
「転職エージェント」メリット・デメリット
転職エージェントは使っていますか?
あなたと企業を橋渡ししてくれる存在で、私の銀行からの転職でもだいぶ助けられました。
やる気のないときでもペースメーカーとして、最短の転職活動をアシストしてくれました。
私の場合は、転職エージェントの登録から約2ヶ月で次の職場が決まっています。
転職エージェントのメリットは次の4つに集約されると思っています。
1.相談しながら転職活動ができる
転職情報サイトだけでは「対人相談」はできません。
また、一人ではやりづらい「自分の強み」の掘り起こしも手伝ってくれます。
もちろん、在職中での相談もOK。
経験や業種ごとのテンプレートが豊富で、転職エージェントの経験と資産も活用して転職活動に臨めます。
2.あなたのことを理解したうえで求人紹介されるので、マッチング率が高い
転職情報サイトだけでは膨大な情報量に埋もれてしまい、手数だけが多くなってしまいます。
3.エージェントと基本的には対人なのでメリハリがつく
転職サイトだけでは、だらだら求人を見続けてしまう危険があります
4.年収や役職待遇など、立場が弱い求職者の代わりに交渉してくれる
転職情報サイトでは、基本的に採用企業が条件を決めるので、求職者(あなた)は弱い立場です。
エージェントの場合、転職の成功報酬はあなたの想定年収で決まるので、年収交渉に力を入れてくれるエージェントも多いです。
こんなところでしょうか。
やはりペースメーカーとして転職活動を伴走してくれる力は大きいです。
新卒の就活と違って、同級生というペースメーカーがいませんからね。
私の場合、かなり細かく、次の職場に求める条件(しかもマッチングしづらい)をエージェントに要求したのですが、その人は期待に応える仕事をしてくれました。
私が転職活動で職種意外に求めたことは以下のことです。
- 時間外労働が少ないこと
- 強制の飲み会ができるだけ少ないこと
- 上司との関係ができるだけフラットなこと
- 裁量権を持って仕事ができること
以上のような転職サイトでは検索しづらい条件でも、転職エージェントなら応えてくれるので頼もしいですね。
逆に転職エージェントのデメリットは以下の3点です
1.エージェントに成約目標があるので完全に自分のペースでは転職活動できない
転職情報サイトは活動期限など特に制限はありませんので完全に自分のペースです。
一方、エージェントの場合は明確な期日はないものの、転職の実現までメリハリのあるスピードで進行していきます。
基本的にエージェントの給料は、あなたの転職実現で得られる年収ベースで決まるということは覚えておく必要があります。「確度の高い案件を出来るだけ早めに決めていきたい」とエージェントが思うのは、仕方のないところです。
しかし、メリハリがあるのは好都合でもあります。いつまでたっても銀行を抜け出せないよりはスピード感をもって決断したほうが良いです。
私も、就職が決まったときはあっという間だと感じて不安になりましたが、結局入ってから分かることも多いですからね。あまり悩みすぎないということも、転職活動では結局大事ですよ。
2.担当者に当たり外れがある
これは仕方ないです。どうしてもダメなら担当者を交代させる制度が、どのエージェントにもあります。
3.エリア制限がある場合がある
マイナビエージェント は首都圏地区限定です。私もマイナビエージェントを利用して転職活動をしていました。東京・京橋のオフィスには何回か通いましたね・・・。
このように、拠点となるエリアによって利用できるエージェントが制限される可能性があります。転職情報サイトでは、こういった制限がありませんからデメリットといえばデメリットです。
マイナビエージェントの特徴
マイナビエージェント の特徴は
- 20代から30代の転職中心
- 首都圏エリアに特化している
以上2点です。
特化している分、企業側の採用担当者と、エージェント側の担当者との距離が他社と比べて濃密ですね。地理的に近ければ情報交換しやすいですからね。
私を担当したエージェントも、社風も含めて転職先を提案してくれる印象でした。
あと、エージェントの年齢も若い方でしたね。
私と同年代だったので、話しやすかったです。もしかしたら、年齢も加味して担当者を割り当てているのかもしれませんが、価値観を共有しやすかったです。
私が転職で重視した「裁量権をもって仕事をしたい」という漠然とした要望にも、しっかり共感頂いて提案に生かしてくれたのは嬉しかったですね。
マイナビなので、もちろん最大手の安心感は健在です。登録がまだ済んでいないのなら、ぜひ登録をお勧めしますよ。
参考:マイナビエージェント
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もし不安を感じているなら試してみるのも手です。
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