今回、三井住友カードTileの抽選に当選しました。
Tileは、世界トップレベルのシェアを誇る、いわゆる忘れ物タグです。
そのTileと三井住友カードが連携して「忘れ物タグ付きクレジットカード」を開発しました。
ガジェットとして非常に面白いっていうか、技術の詰まったカードです。
応募総数がどれくらいあったのかは分かりませんが、2022年1月現在、1500枚しか流通していないらしいです。短い間ですが使ってみた感想をレビューします。
- 三井住友カードTileとは
- 少しだけ開封の儀
- この薄さでリチウムイオン電池、Bluetooth、スピーカー、Paywave内蔵
- で、「何に使うの?」〜カードをどこにしまって使うか
- 私の場合は「手帳」に貼り付けて運用する予定です。
- デメリット1:券売機など吸い込み系機械には使用不可
- デメリット2:充電が必要
- デメリット3:手数料がかかる
- デメリット4:リチウムイオン電池内蔵なので慎重な取り扱いが必要
- デメリット5:指紋が付きやすい
- まとめ
三井住友カードTileとは
忘れ物タグ大手のTileと三井住友カードがタッグを組んで、忘れ物タグをクレジットカードに内蔵しました。
発行元は各メディアにこの三井住友カードTileを配ってレビューさせているので、詳しく知りたい方はそういった記事を見ていただければとも思いますが、素人目からしても技術てんこ盛りのカードとなっており、もはや「家電」だと思うくらいです。
念のためTileの機能を説明します。このカードはスマホと連携して、それぞれが一定距離離れるとスマホに通知が届き、置き忘れを防止できるというものです。
スマホ側から操作すると、カード本体に内蔵されているスピーカーからビープ音を発することができ、現在位置を特定することができます。
また、カードについているボタンを押すことにより、スマホから音を出すことができます。カードは手元にあるけどスマホが見当たらない、というときに現在位置を特定することができます。
少しだけ開封の儀
充電器もセットとなっているクレジットカードなので、届いた箱も大きめです。
一見すると何が入っているか分からないような箱になっています。リチウムイオン電池内蔵のカードですが、そういった表記は箱にはありませんでした。
裏面はシンプルに三井住友カードのロゴが刻印されています。
箱自体は非常に高級感のある(けど中身の説明は一切なし!)ものです。
中身は、
- 三井住友カードおなじみの「カード台紙」、「そしてカード本体」
- 規約
- 取扱説明書
- 充電器
です。
この薄さでリチウムイオン電池、Bluetooth、スピーカー、Paywave内蔵
カードの厚さは2mmほど。普通のクレジットカードと同じ厚さです。このカードの最大のメリットは、姿形は現行のクレジットカードそのままなのに、機能てんこ盛りなことですね。
この厚みに、6ヶ月保つリチウムイオン電池、ビープ音を発するスピーカー(なんと押下感のあるボタンまである)、スマホと接続するためのBluetooth、右上にVISA Paywaveもあり、コンビニで非接触決済も可能です。
写真の枠の部分は「ボタン」になっており、このボタンを押してスマホとのペアリングやスマホ捜索のための呼び出しもすることができます。
裏面にカード番号、有効期限、CVVという作りとなっています。三井住友カード一押しのナンバーレスカードではありません。
で、「何に使うの?」〜カードをどこにしまって使うか
ガジェットとしての凄さは既報の通りですが、じゃあどう使うの?っていうところです。
真っ先に思い浮かぶのは「財布のなか」ですね。
これほどまでに薄い忘れ物タグは初めてであり、これまでどうしても厚みがネックで財布にスマートタグを付けられなかった勢は、歓喜だと思います。
んが、今どき言うほど財布って「出し入れ」しますかね?
ここ数年のキャッシュレス化により、財布はそこまで鞄などから「出し入れするもの」ではなくなってしまいました。
現金を使うシーンはほとんどなく、鞄のなかからはほとんど出さなくなりました。
これはつまり、財布は無くすタイミングがほとんどないということです。
こうしたものに、最先端の忘れ物タグを付ける必要性はあまり感じられません。
私の場合は「手帳」に貼り付けて運用する予定です。
私の所有物で、最も取り出す機会が多く、かつ無くしたら困るものは間違いなく紙の手帳です。
それこそ「今どき紙の手帳かよ」ってことかもしれませんが、私はスケジュール管理やメモにおいて、紙の手帳ほど即応性に勝るものはないと思っています。
紙の手帳はデジタルの媒体と違ってパスワードなどもないので、無くしてしまったら一発アウトです。
どうしたものかと思っていましたが、三井住友カードTileの登場により不安の一つが解消できそうです。
厚みがほとんど皆無と言っていいので、手帳に挟んでも厚みを気にせずに使えます。
三井住友カードさんには申し訳ないのですが、後述するデメリットもあり、クレジットカードとしての機能はほとんど利用せず運用する予定です。
デメリット1:券売機など吸い込み系機械には使用不可
良いことばかり書いていても仕方ないので、利用開始してから数日しか経っていませんがデメリットも記しておきたいと思います。
まずは「券売機など吸い込み系機械には使用不可」が明記されている点ですね。
例えばコインパーキング、新幹線の券売機などには使えません。厚みはクレジットカードと同じですが、動作保証ができないということでしょうね。
この欠点により、メインカードとして使うことはできないと判断しています。
もともと三井住友カード自体もメイン化は狙っていないプロトタイプでしょうから、それは仕方の無いことと思われます。
デメリット2:充電が必要
理論値では6ヶ月ごとに付属の充電器で充電する必要があります。
これが忘れないか心配です。
おそらくTileのアプリから通知が来ることになりますが、専用の充電器に使用頻度が半年に一回という低頻度になるため、その充電器自体を無くしそうで心配になります。
この充電器にTile付けたいくらい無くしそうですね。
充電自体はUSB−Aか、miniUSB端子より充電できます。
デメリット3:手数料がかかる
カード年会費の他に、カード発行時に5,000円(税抜き)のカード発行手数料がかかります。このような高機能なおもちゃをご提供いただくのだから5,000円くらいして当然ですが、うまく活用できないと5,000円が無駄になります。
デメリット4:リチウムイオン電池内蔵なので慎重な取り扱いが必要
超薄型のリチウムイオン電池が内蔵されているため、それなりに慎重に取り扱う必要があります。
考えられる危険なケースとしては、財布をお尻のポッケに入れる運用ですね。歪曲に非常に弱い作りになっているらしく、過剰な負荷をかけると危なそうです。
一見、ただのカードなので「電池」という意識を持ちづらいところが、良くも悪くも気をつけたいポイントですね。
デメリット5:指紋が付きやすい
カードそのもののデザインですが、非常にマットな作りです。
ブラック券面+マットな仕上がりということもあり、券面に指紋が付きやすいデザインです。
デメリットというまでのことではないかもしれませんが、気になる人には気になるかもしれません。
まとめ
たぶん三井住友カードやSB C&Sの企画の着想としては、「財布を無くすリスクからの解放、安心感の提供」といったところだったのでしょうが、こういったマニアックなカードに興味を示す人ほど、財布の出し入れは少ないと思います。
並み居るクレジットカードのマニア(?)のライバルのなかで、当選者1500人のうちの1人に選ばれて大変光栄なのですが、クレジットカードとしての機能というより、紙の手帳の忘れ物タグとしての機能を期待しています。
これまで忘れ物タグ(スマートタグ)が実現してこなかった、薄さというメリットが最大限生かされ、かつ出し入れの多い持ち物にこそ恩恵があるものと思っています。
まずはこの運用でしばらく使ってみます。
以上参考になれば幸いです。